古く、つえは宗教の象徴や貴族の象徴として用いられてきましたが、今日の日本においてつえは歩行を補助する道具として存在します。特に最近のつえは丈夫で軽いものが多く、歩行が困難な方にとっては大変便利です。また、つえは自分にあった物を選ばなければなりません。その目安としては、いつも履いている靴を履いて、脇の腰骨の一番出っ張ったところから、足元まで垂直に降ろした状態の長さがその人に合っているとされています。しかし、これはあくまでも目安なのでその方に合った物をご家族や本人と相談した上で購入するようにしましょう。
クリスマスも近くなるとこのヘンデルのメサイアを歌うための練習に励む人も増えることと思います。私もその一人ですが、練習を始めて一年たってはじめて全曲を聴きました。オーケストラの波のような音と、存在感と重量感のあるソロ、合唱団の美しいハーモニー…とても長い曲なのに不思議と眠くならないんです。かといって押し付ける感じはしません。繊細で、透明感があり、存在感があるんです。やっぱり指揮者の力でしょうか。言葉とオケ、合唱の響きにとても感動しました。プレーヤーから流れる音自体もとてもクリアで、はっきりと明瞭に聞こえてくる素晴らしいものでした。これを聞いたら、歌わずにはいられません。
アーノンクールのメサイア。まず非常に表情豊かな演奏で聴いていて大変面白みがあり新鮮・・・。ヴェルレクの演奏のような美しさではないが、これはこれでやはり感動的である。
まずはオルトナー率いるアーノルト・シェーンベルク合唱団の好演は見逃せまい。一番表情豊かなのはこの合唱団でもありアーノンクールのやりたいことをよく具現化している。このコンビも長いが非常に相性が良いのかもしれない。
それからソリストもシェーファーにシャーデ等今が旬なメンバーだ。シェーファーの繊細で深みのある歌唱も良いし、シャーでのリリカルで輝かしく甘い歌声も素晴らしい。
アーノンクールは手練手管の限りを尽くしてこの曲アプローチを試みているが、それが学究的とも厭味とも感じられず、素直に聞き手に受容できるのはさすがといえます。全体的には、憂いを帯びた響きが印象的で、気品のある、奥行きの深い演奏といえます。ただ欲を言えば、アーノンクールの目指す音楽と独唱の間にずれを感じさせる箇所がわずかにあることと、合唱にもう少し情感を求めたい気がします。それにしても、すばらしい演奏で、この曲のファーストチョイスとしても、セカンドチョイスとしても、じゅうぶんにお奨めできます。
音楽の流れにおいて、テンポ、強弱が自在に変化する演奏。そういったアーノンクールの持ち味が、オケのアンサンブルにおいてだけではなく、歌唱、合唱においても精緻(かつ豊か)な表現を聴かせる。時に音楽に微妙な間をおく。これも、アーノンクールの持ち味。
ライヴ録音の臨場感とあいまって、チェロの通奏低音がよく歌ってる。独唱者はクリスティーネ・シェーファー、アンナ・ラーソンが手堅い歌唱を聴かせるほか、とくにテノールのミヒャエル・シャーデは健闘している。
アーノルト・シェーンベルク合唱団もまた好演している。合唱曲 第1部の"For unto us a Child is born"はスローで大人しい。《ハレルヤ・コーラス》は、スローで始まり次第に加速し盛り上がりを聴かせる。2004年、ウィーン、ムジークフェラインザールにおける録音。
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